「卒業式の歌」
みなさんこんにちは。遅ればせながらBOOMERのコラムの時間がやってまいりました。
凍える手に白い息を当ててこすり…、っということが記憶に残らないほど暖かかった今年の2月。寒い冬は嫌いですが、だからといって今年のような暖冬だと季節感がなく、風情も感じられないので全く面白くない。これも地球温暖化の影響なのでしょうか。京都議定書。アメリカ不参加。むぅ…。さておき、やはり春の訪れを心から喜べるように、冬は寒いものであってもらいたいものです。
そんなこんなで、あっという間にやってきたという感じの3月。例年にないポカポカな卒業シーズンの到来です。
今月からO.A.されているNTT東日本のフレッツ光のCMは、卒業をテーマにしてSMAPがなかなかの好演を見せてくれています。バックに流れている曲「旅立ちの日に」が雰囲気をより引き立ててくれます。いまや卒業式の大定番となっているこの曲。みなさんの学生時代にはどのような曲を卒業式に歌いましたか?
っということで今回は「卒業式の歌」をテーマにコラムしていこうと思います。
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卒業式の歌と聞いてすぐに思い出される曲といえば、「蛍の光」、「仰げば尊し」が王道ではないでしょうか。それではまずこの2曲の紹介からしていきましょう。
【蛍の光】
もともとはスコットランド民謡ですが、明治10年代初頭に日本で小学唱歌集を編纂するにあたって、稲垣千頴が作詞した今様形式の歌詞が採用され、「蛍の光」となりました。冒頭の「蛍の光、窓の雪」とは、故事成語の「蛍雪の功」から来ているといわれています。勤勉を称える内容だけに、学生達へ贈る歌としては最適であると思えます。
…余談…
現在は『蛍の光』は2番までしか歌われていませんが、調べると実は4番まであったんです。しかし3番と4番の歌詞は軍国主義的色彩が濃いために戦後は敬遠して歌われなくなっていったようです(辺境の地であってもそれは日本の守りのためであり国のために尽くす、というような歌詞)。海軍兵学校の卒業式典曲としても歌われていたそうですからね。時代が感じられます。
【仰げば尊し】
これまたスコットランド民謡とされていますが、一方で日本人による作曲である説もいくつかあるようです。唱歌としては1884年に小学唱歌を編纂する際に井沢修二が取り上げたのがその始まりといわれています。しかし、その歌詞の内容が教師を崇める物として反発の対象となり、また、立身出世を呼びかけている事から社会情勢の変化に合わないとして公立学校を中心に歌われることは少なくなっていきました。最近では、その内容の再評価という意味で、私立の男子校を中心に、再び歌われるようになってきているそうです。国歌といいこの曲といい、世間は歌詞を問題にし過ぎている傾向がありますね。個人的にはメロディーにその雰囲気を感じられるから別にいいじゃないかと思うのですがね。
…余談…
トリビアであったのですが、蛍の光を歌ったあとにこの曲を歌うと、メロディーが蛍の光になってしまうそうです。実験してみましたが、僕はそうなりました。
これらは卒業式の定番ですが、定番過ぎるゆえに逆に歌われなくなっているのが昨今。僕達の時代には戦後生まれの曲が数多く歌われるようになってきました。代表的な曲といえば、「巣立ちの歌」(1965年作)。この曲を小中学校の卒業式で歌ったことから、僕にとって最もこの時期を感じさせてくれる曲でもあります。同じような人も多いのではないでしょうか?他にも海援隊の「贈る言葉」や山口百恵の「いい日旅立ち」など、歌謡曲が歌われる事か多くなってきました。阪神大震災後の神戸市では、「幸せ運べるように」という復興をうたった曲を歌う学校も多く見られます。
しかし、それらを抑えて全国的に新たな定番曲になっているのが、前述した「旅立ちの日に」。比較的に新しく作られた曲なため、僕らの世代には馴染みが薄いかもしれないので、少し説明を交えて紹介してみます。
【旅立ちの日に】
