BOOMERのスクールウォーズ

みなさん、こんにちは。BOOMER先生のコラムの時間がやってまいりました。
3月に入り、冬の名残を感じながらも、春の訪れを今か今かと待ち焦がれている今日この頃。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

春は出会いの季節であるとともに、別れの季節でもあります。学校においてもそうで、卒業式での涙が乾く間もなく入学式がすぐにやってきます。その間、教師の移動やらなんやらで見も心も忙しなくなってしまいます。今年の受け持ちの生徒は中学部1年生だったので、卒業して行くわけでもなく入学して来るわけでもありません。ただ次の学年に進級していくだけ。ですから他学年に比べてゆっくりとした時間が流れており、肉体的にも精神的にも元気満々なのであります。

上記の流れからいくと、春にちなんだコラム(卒業式、入学式、進路etc)を想像された方が多いと思います。が、見事に期待を裏切って、今回は最近あった自慢話でもしてみたいと思います。

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【スーパースター】
他にまさって格段の人気・注目を集め、人に夢を与えることができる人・存在。
[引用:「スーパースターになりたくて 〜夏〜」(民明書房)]


今年の始め、ある世界的なスーパースターが来校することが決まり、僕の学校に激震が走りました。
そのスーパースターは昔から世界中の人々に愛されている存在で、国連事務総長やハリウッドスター、さらにはかの悪名高きナチスドイツの総統ヒットラーすらも彼の虜だったそうです。隣国北朝鮮の色男・金正男氏は、彼に会いたいがために危険を冒してまで日本にやってきたほど。
そう、アメリカ出身である彼は、日本に現れます。
勿論アメリカにも現れます。
フランスにも現れます。
最近では香港にも現れます。
彼は人間ではありません。
世界で一番有名なハツカネズミです。

ここまでくれば超鈍感な方にもお分かりですね。
そう、僕らのクラブのリーダーであり、世界一のスーパースターでもある『ミッキーマウス』です。彼が遠路はるばる我が学校にやって来たのです!

ではなぜわざわざ神戸の片田舎にあるウチの学校にやってきたのか?まずはその経緯から説明していくことにします。

Disney RESORTはディズニーランドでの活動のほか、「アンバサダー(大使)」と称して、親善活動や広報活動など、多方面にわたる活動を行っています。その内に福祉活動なども行っており、ディズニーランドへ遊びに行くことが困難な児童福祉施設(養護学校を含む)や病院の子供のもとへ訪問しているそうです。
まあ当然ではありますが、訪問依頼が全国各地から殺到しており、当選する確率は宝くじに当たる確立なんだとか。

僕の学校は肢体不自由の養護学校なので応募する資格があります。それを知る保護者は多く、昔から応募を催促する声が強くありました。今年はウチの職員もディズニーマニアが多かったことも相まって、今年度当初にこれに応募しました。しかし噂では同市内の養護学校は5年前に応募したにもかかわらず全く音沙汰が無いとかなんとか。もとから可能性の低いものであるとは知っていたので、応募した先生もあんまり期待していなかったそうです。

ところが… 当たったんですよ、これが!選考理由は全くわかりませんが、とにかく当たったんです!あのミッキーがウチの学校にやってくることが決まったんです!

周りの職員のテンションは昇竜拳の如くガチ上がりしていました。ところが僕はというと、嫌いではありませんがそこまで興味が沸かず、ただの行事ごとの一環としてしか認識しておりませんでした(まぁそれでいいのですが)。
そんな僕を横目に、日が近づくにつれ周りのテンションはさらにヒートアップする一方。年甲斐も無く校長や教頭までがノリノリになっている始末。そんな状況下にあっては、いくら冷めている僕でもテンションが上がらざるを得ません。周りの先生と今か今かと待ち焦がれていました。

そしていよいよ来校が明日に迫った日の朝、職員集合で教頭先生がある忠告を下しました。
それは、「会場以外でミッキーを探さないこと」ということ。聞くと、ミッキーは全ての人の夢を壊さないよう、極秘裏のうちにやってlきて極秘裏のうちに帰っていくんだとか。その動きは管理職にも内緒とのこと。さすがは世界一のエンターテイナー。そのプロ意識にリスペクト。所要時間は30分。短く感じますが、その間世界中のディズニーランドからミッキーを独占していると考えると時間以上の重みを感じます。

そして、ついに当日。会場である体育館には全校生徒と全職員、そしてどの学校行事よりも多いんじゃないかと思うほどの保護者で溢れかえっていました。時間厳守があってないよう?袂な我が校においては異例の10分前完全全員集合。やればできるじゃない。
そうこうしてる間に定刻になり、体育館に一人のアンバサダーのお姉さん(美人)が入場。自己紹介を手短に済ませると、いよいよ次は主役の登場です。「みなさんでミッキーを呼んでください。」とのアンバサダーの呼びかけに続いて、児童生徒・教師・保護者が心を一つにして叫びました。


『ミッキー!!!』


すると体育館の扉が開き、テーマ曲である「Mickey Mouse March」に合わせて、ついにミッキーマウスが入場!!しかも恋人ミニーマウスをつれて!!大きな耳、前に出っ張った鼻先、白い大きな手、赤い大きな蝶ネクタイ。正真正銘のミッキーマウスです!!もう会場は興奮の坩堝!!

フラッシュの嵐を潜り抜け、舞台に上がるミッキー&ミニー。いでたちが可愛いのなんのって!挨拶が可愛いのなんのって!
そうこう内に「It's a small world」がかかり、ミッキー&ミニーがダンスを踊り始めました。またこれが可愛いのなんのって!お互いの鼻先が当たると、照れて顔を隠すミッキー&ミニー。これがまた可愛いのなんのって!!つい先日まで関心が低かったことがウソのようにアイ・ラブ・ミッキー状態な僕。恥ずかしくなんかありません。だって可愛いんだもの!可愛すぎるんだもの!!

それから次はグリーティング・タイム。これはミッキー&ミニーと握手して友達になる時間のこと。絶好のフォーカス・チャンスです。
しかしここは児童生徒のみ。残念ですが、そこは仕方がありません。幼稚部→小学部と、だんだんミッキー&ミニーが近づいてきました。もうすぐで僕のいる中学部。早く。早く。早く。早く。早く。早く。早く。早く。草く。早く。早く。早く。  。 。  。 。。
っと心待ちしていると、やってきましたミッキー&ミニー!!!生徒・教師・保護者の目が溢れんばかりに輝きます!!間近で見るとちょっと怖かったですが、それでもやっぱり可愛い!!!よく見ると鼻がプルプル揺れてることを発見!!かんわいぃ〜♪♪
僕の担当生徒とも握手してくれました。その生徒は緊張しすぎてガチガチに固まっていましたが、それを優しく包み込むように握手して鼻先キッスをしてくれるミッキー&ミニー。かんわゆぅ〜い♪♪その後すぐに写真撮影。僕も一緒に写りたかったのですが、生徒を立てるべく、泣く泣くしゃがみ込んで生徒の立位姿勢を保持していました。でもなんにも無いのもあれなんで、しゃがみながらミッキーの太ももをナデナデしておきました。記念記念。

楽しかった時間は“あっ”という間に過ぎてしまいます。全ての生徒と顔色を変えずに(人形だけど)握手・ハグ・写真撮影をするミッキー&ミニー。児童生徒そっちのけで抱きつくふとどき教師・保護者がいたのは残念でしたが、その大人達にも嫌な顔せず(人形だけど)ハグしていたミッキー&ミニー。そのファンの夢を壊さない姿勢には感動しました。

いよいよお別れの時間です。寂しくて涙を拭こうとするミッキー&ミニー。そして手をフリフリして退場していくミッキー&ミニー。「ありがとう、ミッキー&ミニー!次に会うのはディズニーランドだね!必ず会いにいくからね!」そんなことを心で叫びながら、扉が閉まるまで僕たちは手を振り続けました。

こうして夢のような時間が終わりました。
体育館から出てミッキー&ミニーの控え室であった図書室をチラッと覗くと、すでにもぬけの殻。そもそもここが本当の控え室であったのかはわかりません。何せ仮控え室だけで3・4室用意していたんですから、どこを使っていたのか誰にもわかりません。本当に極秘裏でやってきて極秘裏のうちに行ってしまいました。児童生徒・教職員・保護者の人数だけで300〜400人くらい。その誰もが全く気が付かなかったとは、流石としか言いようがありません。最後まで夢を与えてくれました。


どうですか?羨ましいでしょ?
残念なことに、規約により写真をネット上に掲載することが一切禁じられてるため、皆さんにお見せすることはできません。またMPJの時にでも声をかけて下さい。いつでもお見せいたしますよ♪
途中痛々しい文章表現がありましたことを心よりお詫び申し上げます。今回はヒトトキの夢を見れたという自慢話でした。



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