『平和』
みなさん、こんにちは。
8月に入り刺すような日差しの中、今年も本格的な夏がやってきました。今年は梅雨が滑り込みセーフでありましたので、心配されていた水不足も深刻ではなくなったようですね。
しかし深刻になってきたのが国際情勢。連日イギリス・テロ関連のニュースが画面・紙面を騒がせております。いつ日本がテロの標的になってもおかしくはない状態にまでなってしまいました。テレビ越しの世界であったテロの惨劇も明日は我が身。恐ろしい世の中になりましたね。。。
アメリカ保守主流派を代表するブッシュ政権にも近い政治雑誌が、「日本をアメリカの真に信頼できる同盟国にする為にも、アメリカ政府は日本に対して消極的平和主義を捨てて‘軍事的普通国家’となるような憲法改正を要請すべきだ。」といった論文を掲載しました。さらに「日本が軍事的積極性を持つことで、中国の覇権への野望を抑え、東アジアの安定に寄与する。その為に核武装するのならばアメリカは賛成すべきだ。」と続きます。噛み砕いて言えば「日本の軍事的圧力により東アジアをまとめ上げなさい(大東亜共栄圏の設立)」。これって「第二次大戦時の日本を思い出しなさい」と解釈できませんか?こういった内容の論文は他にもあり、アメリカ保守系の大手雑誌「ナショナル・レビュー」では‘日本の縛を解け’と題して同内容の論文を掲載しております。強い発言力を持つ存在からこのような意見が出てくるとは…。現在はこの意見に対して反論する世論が圧倒的多数でありますが、あとさらに60年経つとその割合もどうなっているのでしょうか?
僕は戦争について直接子供達に教えることができる社会科教師(臨時)です。しかし現在の社会科の主流は、授業では、第二次大戦についてあまり時間を費やさないのが今の(昔から?)主流です。僕もこの部分を教える時に先輩教師から「そこはあまり時間をかけず、軽く流す程度で」と助言を受けたことがあります。そんなことでいいのか。歴史を学び未来に生かさなければならない最も重要な箇所がそこであるのに。。。激しい憤りを感じましたが、僕はできる限り時間を費やしビデオや話によって自分なりに効果的な方法でこの部分を教えた思い出があります。日本での戦争部分の授業時間は周辺アジア諸国の数分の一だそうです。教科書の内容をみても一目瞭然です。当時の日本軍の様子についてはあまり詳しく記載されていません。他の国ではエグイくらい刻銘に記載されています。当然生徒の意識の差も大きいです。酷いことに最近では第二次大戦時の日本軍を正当化する記述をしている教科書まで作られている始末。何を考えているのでしょうか。近隣諸国から批判を受けるのは当然のことです。
「歴史は繰り返す」とはよくいったもので、人間は同じ過ちを繰り返して繰り返して今に至っています。正しく歴史を学び全員が繰り返さないよう強い意識を持てば同じ問題を避けることができるのでしょうが、それをわかっていながらも今また同じ過ちを繰り返しています。戦争の原因は毎回異なっているので、同じ方程式を当てはめることができず容易に解決することはできません。近年の世界情勢は「アメリカ周辺諸国×アラブ諸国」という構図。アラブ諸国のテロにはいかなる理由があっても許されることではありませんが、アメリカの行動・言動(上記も含む)も同様であると思います。このままいけば「アメリカ周辺諸国×アラブ諸国」の構図で第三次世界大戦争が起こるのも時間の問題かもしれません。一触即発とは今みたいな状態を言うんでしょうね。この問題は根元が相当深いです。しかも他人事ではないだけに我々も考えていかなければならない問題です。
仮に今世界規模の戦争が始まったとしても今の日本の世論では反対派が圧倒的多数を占めることでしょう。しかしテロが日本で起こったあとでは、その割合は逆転していないでしょうか?第二次大戦前のアメリカの世論も戦争反対の声が圧倒的多数でしたが、真珠湾攻撃をさかいに開戦派世論が逆に圧倒的多数を占める事になりました。平和主義の理念が揺らいできた今の日本では同じようになる可能性が十分考えられます。恐ろしい世の中になってきました。
今年で終戦60年目です。
平和について今一度考えてみませんか?
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