BOOMERのスクールウォーズ
『授業2』
みなさん、新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
昨年は外転神経麻痺になったり免停になったりと厄年をフルで体感した気がしますが、仕事面・人間関係などにおいて非常に充実した年でありました。今年もそのような充実した一年になりますように・・・採用試験にも合格できますように・・・
はい、本題に移りましょう。2005年最初のコラムです。題名は前回に引き続き『授業』。今回は特に「新しい授業方法」に重点を置いて書いていこうと思います。では、始めましょう。
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前回のコラムにも書かせていただきましたが、近年、教育の様々な改訂により「新しい学力観」というものが叫ばれるようになりました。新しい学力観とは、従来の学習観(「知識・理解」「技能・表現」重視)を改め、目に見えない学力(「思考・判断」「関心・意欲・態度」など)の養成をねらいに入れた上で、バランスの取れた学力の実現を目指そうとするものです。現在ではそれを元に新しい授業方法が取られてきております。
社会科に関して僕が中学・高校の頃を思い返せば、確かに覚えるだけの授業だったなぁ、と思います。まぁそのころから「新しい学力観」については叫ばれていましたが、実際叫んでいたのは上の「エライさん」と一部の教師だけで、大多数の現場教師達にはそこまで浸透していなかったのでしょう。
時は経ち、僕が教師になった時には大多数の教師達の間でも新しい学力観なっていました。しかも初任校には神戸市の社会科教師のトップの方とエースの方がいましたので、社会科に関しては神戸市の中で最も新しい学力観について叫んでいる学校だったのです。昔の学力観しか知らない僕は当然のように戸惑いました。しかしそのトップの方とエースの方から新しい学力観に関して徹底的にたたき込まれましたので、今では(少し)わかるようになりました。
はい、では一体新しい学力観を取り入れた授業とはどのようなものなのか?それを実際に僕が「歴史」の授業で取り上げた内容を例に説明していきましょう。
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まず右の風刺画を見て下さい。
時は日清戦争(1894〜95年)後の1897年。clubでドイツ・ロシア・オーストリア・イタリア・フランス・トルコがトランプを興じています。そこにイギリスが扉を開けて日本が入ってきました。
さぁ、ここで問題。「この風刺画は一体何を表しているでしょうか?」絵をよく見て当時の時代背景をよく考えながら答えて下さい。
生徒 「日本が日清戦争に勝った事で帝国主義(武力で植民地を獲得する国)の仲間入りした。」
BOOMER先生 「そうやね。確かに日本がイギリス等の協力によって産業革命を興す事ができ、軍費も増えて軍力が上がりました。それによって当時[眠れる獅子]と呼ばれていた清との戦争で勝利を納めることができました。その後の下関条約で日本は中国の一部を植民地として獲得しました。すなわちこれは日本の帝国主義第一歩と言えますね。はい。」「他に何かありませんか。」
生徒 「…」
BOOMER先生 「じゃあヒント。この絵の中の日本をよく見て下さい。どんな格好をしていますか?」
生徒 「スーツやのに下駄履いてる。」
「傘持ってる。」
「無精髭が生えてる。」
BOOMER先生 「じゃあドイツやロシア等はどんな格好をしてますか?」
生徒 「上品な髭が生えてる。」
「上等な軍服を着てる。」
BOOMER先生 「日本はそれらの国々を比べてどんな感じですか?」
生徒 「帝国主義の列強国の格好を真似しようとしてる。」
「スーツに下駄とか履くなど、まだまだ西洋文化を理解できてない。」
BOOMER先生 「そうですね。開国した1858年からまだ40年しか経ってないですからね。ある程度は西洋化が進んできても、完全なる西洋化にまでは至っていなかったんですね。みなさん想像して下さい。先生が無精髭を生やして下駄を履き傘を持って教室に入ってきたらどう思いますか?」
生徒 「えっ?、ってビックリする。」
「何この先生、って思う。」
BOOMER先生 「そうでしょうね。みんな驚くし不審に思いますよね。もう一度絵を見て下さい。帝国主義の列強国はどんな様子をしていますか?」
生徒 「驚いたり不審そうな顔をしてる。」
BOOMER先生 「そうですね。さっきみんなが先生に抱いた印象と同じですよね。以上の事から帝国主義の列強国から見ると、日本が帝国主義入りをする事を列強国はどのようにおもったのでしょうか?当然の事と思ったでしょうか?」
生徒 「意外な事と思った。」
BOOMER先生 「イエス!!ザッツ・ライッ!!」
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…っと、まあこんな感じです。
この授業には、
1.風刺画という資料を活用をした問題…【技能・表現】
2.帝国主義・日清戦争などの単語・背景などの理解…【知識・理解】
3.生徒の積極的授業参加…【関心・意欲・態度】
4.最後の強引に入れた質問…【思考・判断】
の要素が含まれております。
この授業ではできるだけ生徒の関心・意欲を引き出すために、生徒の答えを促すような授業を行いました。「聞く」だけの授業ではなく、「参加」する授業になってこそ「新しい学力観」を養えると思います。「新しい学力観」を抜きにしても、先生と生徒とのやりとりのないと授業は駄目だし、生徒にとっても面白く無いと思います。生徒が面白いと感じる事ができ、なおかつ「新しい学力観」を養える授業を行う事が、僕の先生としての課題です。頑張ります。
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