タナカリョウの穴あきブック

「ウラの顔」



10月です。
プロ野球も残すところあと僅か。セ・パ共に最後まで白熱した戦いが続いていますね。
政治の世界では自民党新総裁が安倍ちゃんに決定。新内閣も含め、新たな展開が始まろうとしています。ネット社会でも大人気の麻生さんは苦渋をなめた結果に。人情系の政治家が好きな私としましては残念な限りです。まあ、総理にはなってほしくナイですけれどね。皆さん、車にマンガ、積んでいますか??

新総裁=新総理となった安倍ちゃんですが、なかなか裏黒い噂もありますね。代々続く○○○○信者、●●との密な関係エトセトラ。まあそんなものはあくまでも噂に過ぎないとしても、あの華やかな(そうか?)イメージとは別の顔を持っているのは事実。アメとムチ、ホンネとタテマエ。内政にしても外交にしても、モノゴトの表裏を上手く使いこなす能力こそが、政治家に最も必要な要素だと思います。

というわけで今回のテーマは「ウラオモテ」。「主人公が実は…」という設定はマンガに限らず定番ではありますが、ストーリーに程よいアップダウンが出ますよね。フィットネース!


「デトロイト・メタル・シティ」 作・若杉公徳 続刊中 白泉社

通称DMC。ジャンルとしてのメタルを偏見で書きなぐった話題作です。普段はカヒミカリィなどの渋谷系(死語)音楽を愛する青年・根岸。しかし自身のバンド「デトロイト・メタル・シティ」ではボーカル&ギターのクラウザー二世として活躍。「歯ギター」や「腕グルグルギター」「1秒に『ファック』10回発言」「1秒に『レイプ』10回発言」など、類稀なる才能でメタルシーンの新たなカリスマとして絶大な支持を得るまでに成長。しかし、ステージと比べて緩すぎる日常生活にまで「クラウザー」としての顔がフィードバック。その葛藤がメチャメチャ笑わせてくれます。
ヤングアニマルの読切から火が付きネットで話題騒然。待望の単行本は即売り切れの要注目作品。雑誌スタジオボイスのコミック特集ではなんと表紙に取り上げられました。今、一番注目を浴びている作品と言っても過言ではないでしょう。



「D-LIVE!!」 作・皆川亮二 全15巻 小学館

「スプリガン」「ARMS」でおなじみの皆川センセイですが、彼の作品を一言で言うならば「普通の高校生だけれど、モノスゴイ能力を与えられてしまった少年と、その異質な家族の物語」。本作もモチロン例に漏れません。主人公の斑鳩悟は、エンジンさえあればどんなマシンも乗り回す運転の天才。冴えない高校生として暮らすかたわら、あらゆる分野のスペシャリストを集めた国際的人材派遣会社(ASE)のスタッフとしても働き、与えられた任務をその才能でクリアしていく、という話でございます。「ARMS」でも然りですが、両親は共に元ASEスタッフ。父は伝説のドライバー、母は格闘技のプロフェッショナル。両親からの「与えられてしまった能力」を時に持て余す少年の心境が巧みに描かれています。



「DEATH NOTE」 作・大場つぐみ 画・小畑健 全12巻 集英社

ようやく読みました。国内はモチロン海外でも大ヒット、劇場版も大入満員、小畑氏は銃刀法違反でタイーホと、エンタメ界の話題をかっさらう平成のモンスター作品。名前を書かれた者はその通りに死ぬという「デスノート」。偶然これを手にし、犯罪者を裁く神「キラ」として世界の浄化を目指す夜神月。彼と、世界中の警察を操る謎の探偵・Lとの頭脳戦が読み応えバツグン。警察官である父と共に「キラ」探しの任務に就きながらLを殺すチャンスをうかがう月。月がキラと疑いながら、その証拠を探すL。圧倒的な文字量もさることながら、その緻密すぎるストーリー構成は並の推理小説では太刀打ちできないほどのクオリティです。

話が進むにつれてノートの使用ルールに若干「後付け」感がありますが、それを抜きにしてもやっぱり「複雑」。コレを小学生が理解しているとしたら、かなりのIQでしょう。僕も理解できていない箇所がいくつか。誰か図で説明して欲しいものです。ともあれ、2部制、12巻で完結したあたりが潔い!

余談ですが、原作者の大場つぐみ氏は、ガモウひろし氏ではないかという説があります。「臨機応変マン」「とっても!ラッキーマン」など漫画史を代表する駄作を描いた氏ゆえ、そのギャップはかなりのもの。コチラもまさにウラの顔ですね。

裏=クロでなくとも、やはりモノゴトには裏表がある。常日頃「腹黒い」と囁かれる私ではございますが、それはむしろ必然。なんて自己弁護を交えつつ、やっぱりモノゴトの「裏」が気になってしまう今日この頃。B面の隠れた名曲、皆様ももう一度探してみては?なーんて。



▲ Back to column index / コラムインデックスへ戻る

▲ Page Top

© MPJ...Soul,Jazz,Brasil...World Wide Music / MPJ online since 2000
© Whiteleek Entertainment