タナカリョウの穴あきブック

第20回「マンガのマンガ」

このコラムも今回で20回!
歳月にして、単純に20ヶ月でございます。
毎回毎回いろいろなテーマでマンガ(本)をご紹介してきたわけですが、皆様、もうネタ切れかとご心配でしょうか?

否。

同じマンガでも、視点が変われば別物となる。要は、数ばかりがすべてではないんですよと。
などと、勝手な自己防衛を先に施したわけですが、いやはや尽きることはない本への情熱。本当は活字も紹介したい! がしかし文庫本派ゆえタイムリーさが出ない!このあたりはゆくゆくの課題としまして。

今回は、私の「マンガ」への愛情を再確認してもらうべく、こんなテーマで行きましょう。

題して「マンガ」!マンガによるマンガ好きのためのマンガであります。マンガマンガ書いていると少し卑猥に見えてきましたが、とりあえず、ひうぃご(中山功太風)。


「まんが道」 作・藤子不二雄A 全14巻 中公文庫ほか

世界を代表する漫画家、藤子不二雄のAが、自身の半生を綴った超大作。満賀道雄(A)と才野茂(F)の出会い、トキワ荘で起こる数々のドラマ。マンガにかける情熱があふれんばかりに注がれています。「ドラえもん」「オバケのQ太郎」「パーマン」といったファンタジーものに強いF、「プロゴルファー猿」「笑ウせえるすまん」「魔太郎がくる!」などドロドロ系に変遷していくA。その対照的な性格があってこそ、「ニコイチ」としての相乗効果が生まれお互いに切磋琢磨をしたんですね。スバラシイ! さらに、とりとめもない目白界隈の日常描写がかなりリアルでおもしろい。僕は足を運んだこともないのですが、ありありとその情景が浮かんできます。

その続編(?)が、「愛…しりそめし頃に」。こちらは青春群像的な作りになっています。単行本の巻末に、「ロケットくん」をはじめとする復刻マンガが収録されているのもポイントですね。





「編集王」 作・土田世紀 全16巻 小学館

網膜はく離で引退した元プロボクサー、桃井環八。リングでの夢を失った彼が、次に目指したのは「マンガ界の『あしたのジョー』」(?)。恐ろしくアツ〜いマンガ編集者と個性派漫画家とのドラマを描いた異色作。原田泰三主演でドラマにもなりました。実際にこんな編集者が果たして存在するのかはおいといて、個性的なキャラがぶつかり合う様は実に爽快。もはやスポーツですな。

映画化もされた「同じ月を見ている」などでも知られる作者ですが、なんといっても絵がメチャメチャ上手い! 人物の感情をストレートに描くそのタッチに、何度涙腺を刺激されたことか。

「夜回り先生」のマンガ化に彼を起用した人はエライ! こちらもぜひ。「画力」を痛感しますよ。こちらで試し読みができます↓


http://www.sanctuarybooks.jp/mizutani/top.html





金魚屋古書店(金魚屋古書店出納帳) 作・芳崎せいむ 続刊中 小学館

膨大な蔵書量を誇る古本店「金魚屋」が舞台。「タッチ」や「サイボーグ009」「河童の三平」といった実在マンガを通じた心温まるエピソードが、オムニバス形式で綴られています。そのマンガを知っていればなおのこと、知らずとも充分に感動できるストーリー展開がスバラシイ! 要所要所に出てくるウンチクもイヤミがなく、ヲタならずとも読み応えアリです。





絵は好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、テーマがテーマゆえ、「マンガ好き」なら絶対ハマるハズです。かくいう私も「ドイ」という男性から教えてもらいました。さすがアニキ!

ほかにも「G戦場ヘブンズドア」「吼えろペン」といった秀作もありますが、ひとまずこの辺で。ドラマのテーマとしても、マンガは素晴らしいですね。日本が誇る文化です、コレは。学生時代にゼミの中国人が授業中セーラームーンをカンペキに描いていましたが、コレもヨシとしましょう。

ビバ漫画! いつかは「コミケ」にも行ってみたいっスね。


▲ Back to column index / コラムインデックスへ戻る

▲ Page Top

© MPJ...Soul,Jazz,Brasil...World Wide Music / MPJ online since 2000
© Whiteleek Entertainment