タナカリョウの穴あきブック
第19回「ウィーラブベースボール」
10月!
いよいよ日本シリーズ。プロ野球も大団円を迎えますね。今年こそタイガースは日本一になれるのか??? 目が離せません。キーとなるのはやはり、井川のような気が……。
といっても、ホントは僕、オリックスファンなんです。というよりも、仰木監督ファン。もともとは近鉄ファンでしたので、多数の選手が移ったオリックスに流れるのは自然かもしれませんが、イマイチ魅力に欠ける。仰木さんがいなければ、オリファンになることは無かったでしょう。川越や菊地原といったシブメの投手陣、北川や村松、谷など、何かが欠けている主軸たち。おそらく12球団で一番地味なチームですが、試合を見ているうちに愛着を覚えました。ノリは帰ってくるのかなぁ。だとしたら、ちょっとは華が加わりますね。あとは楽天。来季監督は野村と言われていますが、もしノムさんが就任すれば、すぐさま鞍替えしてしまう気が…。磯部に吉岡、鷹野におさむ。このメンツ、シブイ!しかもキヨや元木、ローズといった巨人解雇組が加われば、最強のB級球団に!!!!!
まあ、僕の遍歴はひとまず置いといて、野球は本当にドラマチックなスポーツ。サヨナラ勝ちがその最たるものですが、1試合、1回、1球ごとに、様々な感情が交錯しています。これは試合だけではなく、ドラフトや引退、移籍など、オフシーズンにも数々の出来事があります。老体ながら浪花節的感覚で古巣に戻った仰木監督然り、「一生巨人」とのたまうキヨ然り。コレはサッカーをはじめとするほかのスポーツでも言えることかもしれませんが、契約金でセルシオを買うというセンスに代表される野球選手独特の「イナタさ」が、その人間味を助長させているんですね。だからこそ、何十年も多くの人に愛されているのでしょう。
マンガでも、野球を取り扱った作品は驚くほど多くあります。「野球狂の詩」「巨人の星」「男ドアホウ甲子園」「ドカベン(7巻以降)」「侍ジャイアンツ」「アストロ球団」などなど、枚挙に暇がありません。対して、ハンドボールの漫画は「大好王」「Dive to Blue」くらい?? オリンピックでは立場が逆転するんでしょうが、野球は少なくとも日本ではもっともメジャーなスポーツという裏づけですね。
今回ご紹介するのは、数ある野球漫画の中でも、僕が思い入れのある作品をば!ニーズは無くともイッちゃいます。ドン。
「花男」 作・松本大洋 全3巻 小学館

30歳以上になっても巨人の四番を目指し、自由奔放に生きる野球バカ親父・花男と、そん親父を疎ましく思うクールな息子・茂雄。対照的な2人の親子愛を描く、この設定だけなら「お父さんのバックドロップ」に近いものがありますが、特筆すべきは花男のキャラクター。裸の大将よろしく、恐ろしいまでのナチュラルっぷりを曝け出しています。「冷たいか、茂雄。それが海だっ!」野球マンガというよりは一見すると親子愛マンガ、されどやっぱり野球マンガなんですな。大人気作家・松本大洋の初期作品ですが、個人的には一番スキです。「ビリビリしたァ!」「ビリビリしたかァ!」最高。そういえば、彼のデビュー作は同じく野球マンガの「ストレート」ですね。欲しい。

ちなみに、「花男」という名前は、エレファントカシマシの同名曲からとったとか。2003年に発売された彼らの15周年を祝うトリビュートアルバムでは、松本大洋氏自らジャケットを「花男」で書き下ろしています。
「ジャイアント」 作・山田芳裕 全9巻 モーニングKC

ドラフトも就職もアウトになった運の悪い男、「ジャイ」こと巨峰貢。単身でアメリカへ渡りマイナーリーグと契約、以降は2mオーバーの体格を活かし、その才能を開花させていく……。という古典的な成り上がり系スポ根ドラマ。ライバルやチームメイトのキャラも立っており、作品としての完成度は高いです。しかし、最大のポイントは、山田氏による画力!! この筆圧で描く作家は他に類を見ません。「デカスロン」同様、垢抜けない主人公を描かせたら上手いですね。しかし、本作も前作の「度胸星」も、不人気による打ち切りもしくは作者のモチベーションの低下、このどちらかが当てはまるだろうお粗末な終焉。現在モーニングにて連載中の「へうげもの」には、ちゃんとしたオチを! 時代劇ものも、彼はイケるんです!
「かっとばせキヨハラくん」 作・河合じゅんじ 全15巻 小学館

僕が初めて読んだ野球マンガは「タッチ」でも「H2」でも「ドカベン」でも「巨人の星」でもなく、コレでした。西武時代のキヨハラが主人公。「ワキが甘い!」と言われた後に脇の下をペロペロ舐められるなど、とてつもなくくだらないギャグのオンパレードでした。当時のコロコロコミックではかなりの人気だったようで、僕もコレのおかげで野球に興味を持ったといっても過言ではないでしょう。この作品の中に「オリッ鉄」というオリックス+近鉄の合同球団が出てきていましたが、今思えば「予言」ですね。作者の河合じゅんじは、ほかにも「ゴーゴー!ゴジラ!マツイくん」「フリフリ!イチローくん」「笑ってよ!タネダくん」などを発表。イチローとタネダは未読ですが、すべて同じタッチな模様。鉄人です。復刊を希望。
ううむ。こうしてみるとかなり偏りが。
「ドカベン」を大人買いしようかどうか悩んでいるんですが、全部で140冊くらいあるんですよね。プロ野球編以降は未読につき是非読みたいのですが、どなたか譲ってくれませんか??
来年はワールドカップもあるし、サッカー熱もさらに増すでしょう。もちろん僕もドップリ浸る予定ですが、皆様、野球も注目ですよ! あんなに観戦が楽しいスポーツはありません! 月1で、大阪ドームに行きましょう!
来年のプロ野球、注目は巨人です!応援はしませんが、間違いなく。以上。
▲ Back to column index / コラムインデックスへ戻る