タナカリョウの穴あきブック

第15回「マンガはツラで買え!」

こんにちはーーーー。


6月に入りました。北海道を除いて今年もあの季節がやってきます。そう。梅雨。いわゆる雨季ですな。雨がキライな私としては、1年で最も引き篭もり願望が強くなる季節です。しかも、雨が降っていると、朝、起きられない!五月病で毎日のように遅刻している今日この頃ですが、もうしばらくは続きそうです。社長、スイマセン!!

最近、ニュースを観ていてやたら気になるのが、女子プロゴルファー・宮里藍&横峯さくら。2人とも若くして実力を持ったカリスマゴルファーとしてチヤホヤされていますね。公式HPなんか、B級アイドルみたいな造りでございます。彼女たちがやたらとメディアに登場し始めた時期を思い出してみると、「ミキティ」こと安藤美姫やタレント転身した浅田舞といったフィギュアスケート界のニューカマーがブレイクした後、なんですね、多分。その前後にシャラポアフィーバーがあったりと、「可愛い」「美人」なアスリートが注目されはじめた時期です。もっとも、それ以前にもモーグルの上村愛子などのベッピンなスポーツ選手は人気でしたが、「才色兼備」的視点でメディアに扱われる女子スポーツ選手が頻繁に現れだしたのは、シャラポワ〜ミキティ以降だと、私は考えます。バドミントンの陣内選手(現在はリポーターなどでタレント活動)は、現役中、彼女たちのようには注目されていませんでしたからね。その流れで、パッとしなかった女子ゴルフ界において白羽の矢が立ったのが、前述の二人なのではないでしょうか。多分。

はい、違和感を持っているアナタ、正解。

そう、藍ちゃん、さくらさん。正直、ルックス、ダメでしょう!!!

確かに彼女たちは才能がある。しかし、決して二物を与えられているとは、いえない。

やはりルックスというのは、ナンダカンダで重要なのだと気付いた今日この頃です。ナンダカンダといえば藤井隆。乙葉と婚約して以降、「良く見りゃオトコマエかも」なんて思ってしまう私は、ただのミーハーでしょうか。

さて、ココから無理やり結び付けていきますよ!

ルックスは何においても重要である。モノの場合、そのルックスとはデザインである。機能性に匹敵するぐらい、いやひょっとしたらそれ以上、デザインというものは重要な要素である。特に、ココでいうモノが「商品」として消費され得るモノの場合、そのデザイン如何で直接セールスに結びつく場合も多い。つまり、ルックスは、人を惹き付ける重要なファクターなのである! と。どんなに「イイ」モノでも、ルックスがイイに越した事はナイんだ、と。

ハイ。そうなんです。非常に明快な論理をプレゼンしてみました。

身近なモノで置き換えてみましょう。例えば、CDやレコード。

皆さん、「ジャケ買い」という経験、ありますよねぇ。そんなにそのアーティストの事を知っているわけではないが、ジャケットの美しさあるいはトータルセンスにビビッと来て、思わず購入してしまったこと。「もし中身がそんなに良くなくても、とりあえずカワイイしイイか」、そう思ったこと。ありますよねぇぇ??

このジャケ買いという行為は、美的センスに基づく当たり前の購買意欲だと思います。ジャケとは非常に重要なんですね。アーティストのセンスが繁栄される部分でもありますし。要は、何でも顔に出る、そういう事なのではないでしょうか。

これは、CDやレコードのみならず、マンガにも当然当てはまります。

実際、僕は結構するんです、「ジャケ買い」。

マンガをはじめとする書籍の場合、ジャケとは装丁を指します。装丁とは俗に「ツラ」と言い、表紙やカバーなどでその書籍の主旨を表面的に表したものです。「装丁家」という職業もあるくらい、非常に職人気質な部分でもあります。印刷技術の発展により、現代社会では驚くほど美しい装丁が施された書籍が次々と出版されています。それらは眺めているだけでも非常に楽しいものばかりでございますのよ。

少々マニアック?キモイですか?とも思いながら、今回は、私が「ビビッ」と来て購入してしまった、個性豊かな「ツラ」を持つ書籍を数点ご紹介したいと思います。


「GOOD WEATHER」 作・大友克洋 綺譚社

「スチームボーイ」が記憶に新しい大友大先生ですが、彼の作品はジャケセンスも秀逸。本作はイラストが施されたカバーの上に、タイトルのみを記したプラスチックカバーをつけた2重構造。カッコエエ! 発刊されたのは1981年なのですが、当初からかなり異彩を放っていたのではないでしょうか。内容は、何てこともない日常風景を、期大友ならでは鋭いカット割、かつ白〜い絵柄で描いております。現在は絶版なので、古本屋で見かけたら絶対買い!ですよ。



「バングラディシュ日本」 作・天久聖一 太田出版

「バカドリル」でお馴染みのトリップ漫画家、天久聖一氏による本作。日本とバングラディッシュ、国旗が色違いというだけでこの2国を並べたタイトルセンスには脱帽!しかもフルカラー。異常なほどの勢い&下ネタ連発で駆け抜ける内容、タイトルと一切関係なし!ってところもテクノです。表紙カバーを●抜きし赤い表紙を見せるという、中途半端なテクニックも粋です。最高!




「致死量ドーリス」 作・楠本まき 祥伝社

真っ白なベースに重厚なハサミ。これだけでもなんとなくゾッとしてしまうのは私だけでしょうか。なんというか、全体のスペースとハサミのバランスに魅せられてしまいました。内容は、一言で言えばダウナー系。自分の存在を確かめるために自らを傷つける少女の物語でございます。ポッカリと虚脱感に襲われる読後感も、なかなかっ!





「瀕死のエッセイスト」 作・しりあがり寿 ソフトマジック

やじきた効果で再評価を受けている(のか?)しりあがり寿の名作。「GOOD WEATHER」と同じく透明カバーがつけられているのですが、ソレだけじゃあない。カバーをハズすと、表紙の人物の骸骨が型押し!しかも、スタンプがひとつひとつ手作業で押されています。このセンスは、中身にも現れています。前ページの最下部が、次ページの最上部に数ミリほど残されているんですねー。ミスプリント?と一瞬思ってしまいますが、ココまで手をかけたものはないでしょう。内容は、病院で死を目前に控え苦悩する老人?の物語。生と死の中間にいる主人公が、生に対して執着を捨てきれない。そんな想いが装丁に示されているようです。



凝った装丁のものは値段が若干高いという難点もあるにはあるのですが、そんなのお構いなしで購入したくなる1冊がある!今「豪華装丁ブーム」だしね。小学館や講談社といった大手の出版社こそ、金にモノ言わせて美しいモノを作っている感じです。

ってことは、ルックスは金で買えるのか?いやいや、まずは中身でしょ。中身のない作品の装丁に、出版社はお金をかけません。逆に言えば、ツラのクオリティが高い書籍は、ある種の保証書付きってこと。手にとってその感触とともに、一度感じてみてください。皆様。次に本屋に行く際には、これらのような美しい装丁に注目してください。ギャラリー感覚で楽しんで見るのもイイかも。


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