タナカリョウの穴あきブック

第13回「出会い」

早いものでもう4月です。年度、替わりました。会社には初々しい新入社員が、学校には鬱陶しい新入生が加わり、またひとつ歳をとってしまったなぁと感じるこの季節、皆さん、ティッシュの減り、早くないですかぁ??>

そう、4月は出会いの季節。普段乗る電車にもニューフェイスが登場し、逐一チェックを入れている人もいるかと思います。毎日が、出会いの予感。そんな浮ついた気分で毎日を過ごしているそこのアナタ、足元、ちゃんと見てくださいね〜!!>

何にせよ。普段の生活範囲で、新しい顔ぶれが増えるのは刺激的ですね。これが、自分が新しい環境に身を置く立場なら尚更のこと。初めて出会う人・人・人…。名前が覚えられない程の状況、ウキウキします。もちろん、そこで運命的な出会いも生まれる事も多々あるでしょう。中学→高校、高校→大学の進学タイミングは、僕も相当テンション上がっていましたね。>

今回は、前置きは少なめに。こんな季節に読みたくなる、超定番ラブストーリーをご紹介しましょう。ドン。>


「東京ラブストーリー」 柴門ふみ・作 全4巻 小学館>

愛媛から上京してきた完治。忙しい毎日をさらに忙しくするのが、傍若無人に振舞う同僚、リカ。完治は高校時代の同級生・さとみを忘れられずにいたが、さとみが好きなのは、完治の親友である三上。さとみから身を引くが、さとみと三上が結ばれたと知った時のショックは大きく、その日誘われるままにリカを抱く。完治がさとみをあきらめていないと感じても、リカは強く完治を想うようになり、完治もそんなリカの一途な愛をしっかりと受けとめていく。一方、三上は、さとみと付き合いながらも浮気を繰り返す日々。「待つ」愛に疑問を抱き始めるさとみ。4人を取り巻く感情の交錯、ズレてしまうタイミング…。大都会・東京の喧騒の中で、彼らの恋愛は、意外な結末を迎える…。>

「カーンチ!」誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。織田裕二&鈴木保奈美が出演し、「月9」という枠のポジションを高めた伝説的ドラマの原作です。メインキャラクターは永尾完治、赤名リカ、三上健一、関口さとみ。の4人。リカを除く3人は高校の同級生。この4人を中心として、上記のような恋愛劇が繰り広げられるのは、皆さんドラマでもご存知でしょう。しかし、今あえて見直すならば断然コチラです。原作の方が、ハッキリ言って「ドープ」。肉体関係の描写も多く、セリフもドラマよりエグい。そして、設定も結構異なっています。原作では、リカはジンバブエ出身の帰国子女(笑)。彼女のストレートな感情表現はココから来ているのです。彼女によるアフリカの回想シーンは結構感動モノ。ラストもかなり異なってますね。ドラマはリカよりの視点、原作は完治よりの視点で描かれている、というのも大きな違いです。3年後という設定で「特別編」なるスペシャルドラマも放送されていました。ドラマをすべてご覧になっていた方は、より感情移入して読めることでしょう。参考までに、三上は江口洋介、さとみは有森也美、長崎は千堂あきほ(!)。

この柴門ふみという女性は、「ハッキリしない」男、「女にだらしない」男を描かせたらかなり旨いですね。「同級生」しかりですが、読んでてイライラしてくるほどの完成度。感情移入しやすい作品が多いんですね。「女ともだち」「同級生」「あすなろ白書」「Age,35」「九龍で会いましょう」「お仕事です!」「P.S.元気です俊平」「非婚家族」など、ドラマ化した作品が多いのも納得です。現在進行形の、「小早川伸木の恋」「みんな君に恋してる」も、ゆくゆくはドラマ化するでしょう。ちなみに彼女は、「課長 島耕作(今は取締役)」「人間交差点」でお馴染み、弘兼憲史氏の元アシスタント。後に夫婦になったのですが、なんとなく、納得。>

こんなドラマチックな恋愛が実際にあるのかはわかりませんが、とりあえず、想像してムフフとなるのは個人の自由。この春、進学した方&新社会人になる方&転勤する方。大都会・東京ならずとも、期待はできますよ! とりあえず、ガンバってくださいね〜!!


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